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319 Air-O-Lantern スタディ Unit1 種類と特徴

さて、前回のスタディでは、アークランタンの変遷を勉強した。

長男を勉強すれば、次は次男である。

と言うことで、今回は、コールマンにとって2番目のランタンである319を勉強する。

アークランタンより出荷台数が少なく、これもまたユニークな形をしているため、本場のおじさんたちにとっては、必須の1台となっている。

おっと、このモデルは、入手する機会さえ滅多に巡っこないほど貴重なので、本場に負けじと菌玉病患者ご一行さまはその時に備え「319貯金」をしているほどだ(ウソ)。

さあ、アークがコンプリートしても、次に来る一台で、エンドレスな患者さまへ送る、319スタディの始まりである。




このモデルもアークランタン同様に複数種類が存在し、未だに未知の部分を残す。

過去の文献でも、テリーさんのホームページでも、そう多くは語られていない。

今回のスタディでは、まず種類を特定し、それぞれの特徴を述べる。

尚、アークランタンスタディでは変遷を勉強したが、アークの出荷期間11年に対し、この319は5年(実質3年)なので大きなモデルチェンジはあまりなかったと見ているので、変遷は勉強しない。

では、始めます。


【エアーオーランタンの種類と出荷期間・台数】
1.コールマン319 エアーオーランタン
  
コールマンが作り、コールマン自身で販売
   1914年10月 - 1919年8月 12,966台 300CP

2.サンシャシン エアーオーランタン
  コールマンが作り、サンシャインセーフティで販売(OEM)
  1915年7月 - 1916年1月 1,524台 300CP

3.エール エアーオーランタン
  コールマンが作り、エールライトで販売(OEM)
  (1916年1月-1917年5月 約1,000台と思われる)
  エールでは固有のモデルがあり、No.100という
  光量は400CPで、他の2モデルより高出力
  
以上、頭に入れて、特徴を見ていきます。



【エアーオーランタンのそれぞれの特徴】
1.Coleman 319 Air-O-Lantern
   (1914.10 - 1919.8, 12,966 were shipped)


  ・アークランタンより10ヶ月遅れで出荷が始まる。

  ・1917年10月を最後に出荷ペースが落ち込む。

  ・その後の1918-1919年の2年間で合計20台の出荷しか記録になく、
   実質このモデルは3年の命であった。


Coleman 319 ADs

上記写真は、コールマンの2冊のカタログからで、左は1915年頃、右は1916年頃の319を載せてある部分を重ねて撮影した。

アークランタンスタディでも解説したが、この319もカラー1列穴は初期モデル、3列穴は後期モデルと言える。

穴の変更時期は、1915年のどこかであろう。尚、これは単純にカタログから判断したのではない。アーク3つ穴の出現時期から推測したのである。

そもそもカタログは古いイラストを使う傾向にあり、中にはかなりのタイムラグを持つものもあるので、細かいことを勉強する時には、カタログはあまり役に立たないのである。

次の写真は、実物の後期モデル。

カラーには、「THE AIR-O-LANTERN COLEMAN LAMP CO. WICHITA.KANS」と刻印されている。
 







2.Sunshine Air-O-Lantern
   (1915.7 - 1916.1, 1,524 were shipped)

  ・319はコールマンのモデル番号であり、OEMではこれを使わない。
   (アークランタンと同様である)

  ・出荷期間は、アークランタンと同じである。





サンシャインアークの425台より多いが、こちらもかなりの貴重なモデルである。

カラーには、「THE SUNSHINE LANTERN SUNSHINE SAFETY LAMP CO. KANSAS CITY MO.」と刻印されている。

ちなみに、MOはミズーリ州を表し、カンザス州の右隣に位置する。

またカンザスシティは、カンザス州とミズーリ州をまたぐ都市で、当時サンシャイン社の本社が置かれていた場所である。



3.Yale Air-O-Lantern No.100
  (I'm just guessing, 1916.1-1917.5, Less than 1,000 were shipped)

  
・出荷期間、出荷台数とも記録に残っていない。

  ・出荷期間は、同じOEMのエールアークから推測して、1916年1月-1917年5月の
   16ヶ月間だと思われる。

  ・出荷台数は、コールマンアークとエールアークの関係(外見上の違いはない)から
   推測して、コールマン319出荷台数の内数で、エールをその出荷台数合計の
   1/3と考えると、約1,000台となる。

  ・当時のエールライトのカタログでは、モデル名はNo.100、400CPと紹介されている。
      Yale 319

  ・一方コールマンカタログでは300CPとある。
   同じコールマンが作ったのであって、このモデルのみ高出力設計にするはずはない。
   この違いは今でも理解不能。




アークランタンも同様に、カラー1列穴は、コールマン319でもあり、エールエアーオーでもあると考えている。

しかし、このカラー1列穴のエールの出荷開始は1916年1月からであるが、コールマン319ではカラー3列穴が既に登場していた。

つまり、1列穴と3列穴が同時に出荷されていたことであり、普通に考えると矛盾する(アークランタンも同じことが言える)。

私の推測であるが、3列穴が登場しても、エールへは1列穴を供給していたのではないか、と考えている。

この根拠は、クイックライトランタンの同じOEMモデルから推測している。

コールマンが売るクイックライトランタンは、皆さんご存じのLQ327、L327というモデル。

一方、OEMは、LZというインテークノーズがあるエアーオーに似たモデル。

このOEMは、エアーオーからのノーズを似せたモデルで、当時「昔のモデル、古いランタン」とコールマンは考えていたと思う。

つまり、コールマン自身では最新モデルを売り、OEMは一つ前の古いモデルを売らせていた、ということである。

これを今回のエアーオーとアークにも当てはめてみると、時期を過ぎても古い1列穴をエールへ供給していた、という、この時期矛盾を説明する私の持論である。

おっと、もうひとつ疑問が出る。ではサンシャインはなぜ1列穴を供給しなかったのか、である。

これは、エールとサンシャインの会社の格付けの違いであろう。

サンシャインは、コールマンへ完全吸収される時期が20年代後半(確か28年)であり、一方はエールは10年代最初の頃である。

まだこの時期、サンシャインを傘下に収めていたものの、エールと比べ、もう一歩遠い存在だったのだろう。

故に、コールマンは、サンシャインに対し、アークでもこのエアーオーでも、専用の社名入りカラーを作り、提供していたと思うのである。




【エアーオーランタンの比較】

さて、この3つ固体であるが、実質3年間という短命モデルため、大きなモデルチェンジはなかったと思う。しかしながら、若干その違いがあるので、以降は、これについて、見ていく。


1.コールマンとサンシャインのカラー穴ピッチに違いがある。

既にYotaroさんがコメント欄にて指摘しているように、同じ3列穴のカラーでも、穴のピッチが違うのである。

同じカラーを作り、社名をそれぞれ刻印したのではなく、まったく別に作ったことがここで分かる。

これは、アークのカラーでも同じことが言える。

サンシャインは、前述のように、エールと比べ、特別であったのだろう。

左はサンシャイン、右はコールマン





2.サンシャインのフレームは、黒塗装である。

コールマンとエールのメッキフレームに対して、サンシャインは耐熱の黒塗装である。

下の写真はエール




下の写真は、サンシャイン





3.コールマンのインナーチムニーのみ、メッキされていない。

材質はすべてブラスである。

なお、アークでのメッキされたチムニーは確認していない。

右からコールマン、エール、サンシャイン





4.エアーオーのタンクは設計不良?

これは本場でも有名な話であるが、現在出土するタンクの9割以上は、タンクに何らかのクラックが入っている。

タンク形状に問題あったのか、または、その製造過程に問題があったのか、原因はわかならいが、AGM(アメリカン・ガス・マシン社)並みにタンクの耐久性はなかったのである。    

尚、アークでも、クイックライトでも、劣悪な保存状態でない限り、80年以上経過した現在でもまずクラックはない。

これは当時の同業他社と比べ、コールマンの品質管理の高さが分かるが、このエアーオーのみ失敗作であったと思う。


以上、こんなところである。

なお、2と3であるが、一律言えることではないと思う。

コールマンはその時々で、色々な試みをするからである。

二ールさんも言っているが、ランプなり、ランタンなりに、ある改良する場合「テストとか試行」という考えはあまりなかったと。

単なる部品改良であれば、そのまま本機に装着し、出荷していたとのことである。

昔のモデルを勉強する場合、この気まぐれが大きな壁である一方、飽くなき追求心をそそられるのである。

今回のスタディもアークランタン同様に、私の持論であり、100%保証する絶対情報ではないことをご了承頂きたい。

おわり



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