ピーポー・ピーポー・ピーポー
救急車の青年
「先生、ウメボシ患者です」
院長
「んで、色は?」
救急車の青年
「わかりません」
院長
「見ればわかるだろ。白いか、赤いかぐらいは」
救急車の青年
「たぶん、白いかと」
院長
「んじゃ、まだ大丈夫じゃな」
先週、コールマンバディ(相棒ね)の花子の調子がいまいち、ということで、急遽コールマン大学付属病院に運ばれてきた。
相棒曰く「花子は、推定年齢80才の、垂れチチのばあさんやし、仕方ないかのー」と言う。
具体に症状を聞くと、
1)マントルがややウメボシ仮面
(これ解説すると、点火してもマントルが膨らまん、しわしわマントルのこと)
2)バルブノブが固い
と言うことで、垂れチチのばあさん花子を、二十歳のピチピチギャルに甦らせる一大プロジェクト、いや一人プロジェクトが始まったのだ。
で、早速、全身麻酔をした上で、手術開始。おっと、ばあさんにしては、結構状態がいいぞ。
まずは、固〜いノブを拝見。
昔のバルブナットの中には、グラファイトでなく、鉛を塗したアスベストが入っている。
これがシールの役目をするのだが、80年も経過すると、摩擦係数が高くなり、ノブが重たくなるのだ。
シリコン系のグリスが上手く入れば、改善されるのだが、年数が年数だけになかなか入っていかない。何度かトライしてみたが、改善見られず。
そこで、ここは完全リプレースということで、新品に換えてみたところ、「クルクル・クルール」ウソのように軽くなったのだ。
一丁上がり。
次に、ウメボシ仮面
手っ取り早いのは、新品ジェネに交換すれば、ほとんどの場合、これで直る。
しかし、今のQ99ジェネがまだまだ使えそうで、このまま捨ててしまうのは、もったいない話である。
そこで、このジェネの調整に入る。
トーチライトでスタディしたノウハウを生かし、カス取りに始まり、本体の抜け具合調整、ガスチップクリーニングと、約一週間かけて調整。
マントルが真ん丸に膨らみ、現行マントルでもシルクのように白く輝く、ポイントを見つけ出し、約2タンク分の点火テストをして、手術は終了したのである。
このジェネ調整、コールマン大学では、
スーパーE難度のコールマン宙返り級の技なのだ(半分ホント)
会計係
「えー、これで花子さんは無事退院ですね」
「会計の方はと・・・・保険がききますので、無料です」
院長
「おっと、皮膚科でタンク表面のブツブツ取りもして、さらにピカピカお肌になりますた。末永くお使いくでせーまし」
おしまい